2009年12月28日月曜日

法人設立に向けて

ちょうど1年前の今頃。

自分で会社を作って、やりたいことを実現させよう、と思った。
自分の利益だけを追求するビジネスモデルとは違う形を模索したいと考えた。
あれから1年。
有機農業の学校に通ったり、創業のゼミナールに通ったり、経営学をネットや本を通じて勉強したみたり・・・


この1年間でやったことを、ざっと大きく分けると、

*ビジネスの中身のアイデア
(いったい何を商売にするのか、何が自分にできるのか)

*資本金の確保
(ゼロ円でも株式会社は作れるが、健全な状態を維持する事は不可能なので、資本金が大事)

*ビジネスを具体化するためのフローづくり
(仕入れ、取引先の確定、販売場所の方法)

*ビジネスの中身のマーケティング
(業界の大まかな流れ、専門知識の習得、世の中の景気など社会状況とのマッチング調査)

*東京都の助成金への申請

*経営学の勉強
(法人化するにあたっては会社経営学の知識が必要)

である。
そして、それぞれが少しずつ固まりはじめた頃、具体的に法人化のスケジュールが見えてくる。

会社の名前を考えたり、法人化に必要な手続きを代行にするか、自分でやるか、銀行はどこをメインバンクにするのか、さらなる融資、助成金の可能性は探ったか?法人の印鑑はいつ作るか、宣伝はどうしよう、などである。

どれもこれもお金を節約するばかり考えていては、時間がかかるので、必要なところは業者に代行してもらい、こだわらなくてもよいところはスムーズに箏が運ぶ方法を優先させてゆく。


しかし、大事なポイントは、会社をつくることが最終目的ではない、ということ。

会社をつくるということは、あくまで、やりたいことを実現するための最良の方法、であるという「手段」にすぎない。

「ソーシャルビジネス」というスタイルは結果としてそうなればよい。
信念の部分でブレていなければいいと考える。




そして、起業を目指すものは時として、非常に不安である。
「揺るぎない精神力」を身につけることも大事なんだな、とこの1年でわかった。
本当にだいじょうぶだろうか?
ビジネスとして成り立つのだろうか?
自分は間違った人生の選択をしていないだろうか?

しかし、すべてはやってみなければ誰にもわからない。
スタートしなければいつまでたっても何も始まらない。

現在始めようとしているビジネスはまさにこれからだけど、これとは別にさらに新しいアイデアを持つことによって、経営者は会社を持続してゆくことができるのだろう。ひとつのビジネスが線となり円となり広がり、つながってゆくことによって本当の会社、仕事になってゆくのだろう。

すべてはやってみないとはじまらない。

いよいよ2010年だ。

2009年12月6日日曜日

国際有機農業映画祭



先日、「国際有機農業映画祭」というイベントに行ってきました。2日間にわたって10本以上の国内、海外の作品が上映されました。今年で第3回目だったようです。(2009 11/27,11/28開催)

すべての作品は見ていませんが、「食」「栽培」「くらし」の本質にあるもの、それは「自然との共生」というテーマが底辺にしっかりと根付いた作品ばかりで、非常に勉強になる内容でした。

「生きていくうえで大事にすべきもの」を学んだように思います。
昔から伝わる「技」「おしえ」、それを守る続ける「伝統」、さらに将来へとつないでゆく「こころ」。
有機農業は深いです。

今後はこういう映画祭、コンテンツがもっと多くの人の目に触れ、多くの人が興味を持つようになるだろうな、と思います。

と同時に、普通にテレビとかでこの種の映画、番組がもっと放映されていいのではないか、と思います。
有料でももっと手軽に見る事ができるシステムがあればいいな、と思います。

タイガー・ウッズの続々とでてくる不倫疑惑と同じくらい、興味深いです。

2009年11月23日月曜日

麻袋野菜栽培と屋上緑化




これは、恵比寿の駅ビルの屋上に最近できた「屋上庭園」です。
ここは、一般の方にも開放していて、屋上にできた農園も貸し出しているようです。
テレビでも紹介されていたので、知っている人も多いかもしれません。
都会の屋上でもどんどん緑化がすすんで、週末はファッションビルの屋上で家庭菜園、というスタイルはすでにはじまっています。

そして、
写真をよく見ると、
「麻袋栽培」をしているようです。
ちょっとした驚きです。

植えているのは大根。

そうです。大根の場合、育てる場合にある程度の深さ、高さが必要です。
しかし、屋上庭園の場合、屋上での「重さ」に制限があり、あまりに多い土を入れると、制限にひっかかってしまいます。
そこで開発されたのが、「軽い土」で、今、注目を集めいろいろなシーンで大活躍しています。
この屋上もそのひとつです。

ただ、大根とかになると、やはり「土の深さ、高さ」が必要、ということで、「麻袋」の登場となったのでしょう。

「麻袋野菜栽培」・・どうやらビルの「屋上緑化」とも共生できそうです。

2009年11月7日土曜日

大根コーヒー豆麻袋栽培



これは、大根とマリーゴールドの混植です。

マリーゴールドを中心に4本の大根を育てています。
ちょっとそれぞれの間隔が狭すぎました。
ベランダの場所が日当りがいまひとつなので、少し成長が遅いようです。

マリーゴールドと大根の関係ですが、
科学的な根拠としましては、「マリーゴールドは大根などアブラナ科を好む害虫のコナガ、モンシロチョウ、ハムシを避ける効力があり、また大根の根こぶセンチュウという病気に対しても弱める働きがある」とされています。

うまく育つといいのですが。

最近、成長が遅いのと、最終的な間引きが終わったので、追肥も兼ねて、家庭でできる「有機的液体肥料」をひさしぶりに与えました。

米を研いだ最初のとぎ汁を500mlペットボトルにいれる。
みそ汁をおおさじ2杯、加える。
一晩常温で置く。
10倍以上に薄め、植物に与える。

ということで、以前にもご紹介した那須高原の「スノ・ハウス」さんというところのホームページで紹介されている方法です。

この液体肥料の楽しいところは、

自分たちの食べ物(生活)のサイクルのなかからつくることができる。
とても簡単につくれる。
1日でできる。
さらに、みそ汁の具によって、海産物の栄養素を取り入れることがきるのでは?

というところです。
最近、茨城県とかでは、農業と林業と漁業の3つの関係に取り組んでいたり、もともと海が蒸発して雨が降り、山から水が流れてまた海に戻る、というサイクルのなかで、「海」と「農業」の関係も注目されています。

貝のみそ汁、とか、お魚のみそ汁とか、海藻類とか、その効果はまったくわかりませんが、いろいろ試していきたいと思います。

2009年10月31日土曜日

これからのビジネスマン

これからのビジネスマンに必要なのは「ファイナンシャル・リテラシー」ではないでしょうか。

ビジネスを数字で理解する術とべでもいいましょうか。お金に関する知識、数字を読む、入れる、能力です。

起業するにあたって勉強しなければいけないもののひとつに、「バランスシート(BS)」や「損益計算書(PL)」とか「キャッシュフロー計算書(CS)」があります。
どういうふうにお金が入ってきて、どういうふうに使われ、最終的な利益が残るか、という会社全体の流れを見るための数字です。
経営者を目指す人は勉強をはじめます。

しかしなかなか奥が深い領域で、基礎知識、基礎用語を身につけてもなかなか実践の経営、日常の場面で使えるまでにはならないようです。

自分も勉強しはじめましたが、まだ基礎用語に触れ始めた段階です・・・

英語のヒアリング習得と似ていて、シャワーのように、いろんな事例に常に接していると、ある日突然、全体がわかるようになるそうです。
だから本格的な習得には日々の努力がかかせないのですが、
この「ファイナンシャル・リテラシー」、基礎知識だけでも知っているのと知らないのとでは、実は会社員として働く場合に大きく生かせそうです。

自分の給料は、本来もらいすぎなのか、少ないのか?ボーナスはいくらもらうのが妥当か?10人いる会社で5人が同じ会議に2時間でると、その会議から生み出す利益はどのくらいのものでないとペイできないか?接待費を使った結果、商品のひとつあたりの粗利益がどのくらい下がったのか?

さらには、こうした数字の理解力をチームで共有していると非常に強いチームが出来上がるでしょう。

実際のところ、こうしたことが数字でスパスパ言えるような会社員は嫌われるでしょうが、少なくとも給料など上司に正しく交渉することができます。

コミュニケーション力、仕事処理能力、情報収集能力、英語力など、これまで「欲しかった能力」に「ファイナンシャル・リテラシー」が追加される日は遠くないでしょう。というか、どれもこれも自分が身に付けてないだけで、すでにみんな身につけてるの?

2009年10月18日日曜日

独立系・市民メディア

今ある公共放送(NHK)と民放のほかに、もうひとつ地上波放送メディアのために空いた枠を与えるとしたら、将来的には「市民メディア」と思われる。

それは公共放送や民放に比べると小さな枠かもしれないけど、民主主義を掲げる社会においては「ステレオタイプでない視点・意見」を発する場があることは後に社会を豊かなものにしてゆくはずだ。

海外のキー局のなかには、ゴールデンタイムには「自局の制作による番組」を流すことを禁じ、「独立系・市民系メディア」によって制作された番組のみを流すことを決定している局もあるという。

娯楽に富んだ、レベルの高い内容で、豪華なタレントが多数出演する番組は、それなりの制作費が必要で、特に初期においては独立系・市民メディアの場合は、この点においてお金とクオリティのバランスの問題が生じるだろう。

その問題を克服するためには、オリジナリティのある視点、放送するまでの機動性、放送前後のネットなどを含む複合的な展開、などで利点を発揮するのが得策だ。

今は、ちょうど2010年度の予算編成とかが日々ニュースで流れているが、民主党にも、上記の「市民メディア」のサポートに向けての意識はあるようなので、可能性として、仮に、来年の今頃、2011年の国の予算を決める段階で総務省の予算にもり込められれば、2年後には晴れていくつかの「独立系・市民メディア」は一般的にスタートラインにたつことができる。

という将来の予想図があって、

「市民メディア」をつくろう!・・・・という目標に1年前から向かっています。

それは報道一辺倒のジャーナリズムではなく、生活の安全、暮らしのアイデア、ネットワークを目的としたラジオに近いメディアづくりが自分の理想。

しかし、いきなり個人には大規模なメディアを作れないので、その前身となる基盤づくりとして、食の安全、子供の教育、社会の循環、などさまざまな要素を含み、まだ今後ニーズが高まる「家庭菜園」に狙いを定め、ネットショップを兼ねたネットワークを構築。

そのために、現在いろいろと「キャベツ」とか作って実験してます・・・と、目標までの道のりがほど遠い!

が、ゼロと1 とでは違う、という思いから動き始めています。

2009年10月17日土曜日

キャベツ麻袋栽培ーつづき




順調に育っているキャベツ麻袋栽培。今朝ははじめて追肥をしました。肥料は、米ぬか、油かす、牛ふん、少量の生ゴミを竹パウダーで堆肥化したもの、を混ぜて発酵させた自作有機肥料「ぼかし」です。

2009年10月6日火曜日

はたらく人

ときどき、働きながら思う疑問・・・・「働く」って、どういうこと?


国によっても考え方が違うように思います。
時代によってもトレンドがありそうです。

まず個人によって相当、「働く」意味が違っているはずです。
お金はきっと多くの人の理由の上位にくるでしょう。
でもそれ以外だと人によってかなり違いそうです。


最近、読んだ本のなかで、「働く」という漢字でなく、音で、「はたらく(ハタラク)」だと。
で、「はたらく」とは「はた=まわりのひとびと」を「らく=気持ちよく、楽しく」してあげること。
とありました。

仏教とか神道の教えによる考え方だそうです。


きっと、
「まわりのひとのために行動する」=「はたらく」

ということでしょう。


古代であれば、
家族においしいものを食べさせるために、狩りにでた。

子供のために、家族のために、子育てや、家の家事をすることも、立派な「はたらく」ことでしょう。

友人の悩みを聞いてあげることだって、形には表れませんが、「はたらく」ことかもしれません。


ひとそれぞれが社会のなかでの役割を認識することが「そのひとの仕事」といえそうです。


そして、報酬として払われるのが現代の「給料(お金)」ですが、
このお金という報酬をより多く求め始めると本来の意味と目的が少しずつ歪んできます。

だからといって、お金は必要。

結局、
お金とのバランスこそが「働くモチベーション」維持につながる鍵ではないでしょうか。
現代の「働く」という漢字は「人が動く」と書きますが、人が動く理由が人によって違うのが今の世の中で「働く」ことかもしれません。

金八先生みたいな論調になってしまいました。

2009年10月4日日曜日

大根コーヒー豆麻袋栽培



先日、撒いた大根の種から芽がでてきました。もう少し大きなるとさらに間引きが必要のようです。コーヒー豆の麻袋ならベランダでも「根菜類」だって育てることができる。そんな実験にチャレンジしています。最終的に4本残す予定です。麻袋は60リットル入る大きな袋で、「BRAZIL SPECIALITY」の文字が入っています。ブラジルのコーヒー豆が入っていたんですね。そういえば、オリンピック、リオに決定しました。そんな遠い国から来た麻袋ですが、今は家のベランダで大根のプランターとなっています。

コーヒー豆の麻袋ですが、家庭菜園においての利点は、
*根菜類もつくることができる(はず)。
*通気性がよい。

のほかに、今、大変注目しているのが、「コーヒーの匂い=虫の嫌いな匂い?」です。

よくコーヒーを入れたあとの「コーヒー糟」を土に混ぜたり、堆肥づくりの材料として混ぜたりはします。
前者のほうは、虫がコーヒーの匂いが苦手なので、あまりよってこない効果がある、といわれています。

ということは、このコーヒー豆の麻袋、使用済みなので、当然もともとコーヒー豆の匂いが残っています。
もしかすると敏感な虫たちは匂いに反応するでしょうから、葉っぱなどにつく虫は、意外と寄り付かないのではないでしょうか?

現時点ではあくまで推測ですが、きちんとしたデータなどあればこの「使用済みコーヒー豆麻袋」にも野菜づくりにおいての長所が増えることになります。

2009年9月27日日曜日

キャベツ麻袋栽培



今朝は麻袋にたくさん土を入れて、キャベツの苗を植え替えました。
キャベツは青虫の被害が大変だという話をよく聞きます。害虫よけの化学薬品でなく、ネットをまわりに張ることで防いでみようと思います。うまく育つでしょうか。

2009年9月23日水曜日

会社の名前

会社を起こすとなると、誰もが一度は悩むであろう「会社の名前」。

誰もが一目見て、聞いて、事業内容がわかるような名前がいいよ。
ネットショップにするんだったら、最後にドットコムをつけて会社名にするといいよ。
海外でも通用するように英語名がいいよ。

いろいろなアドバイスがあります。

そして名前をつけるほうも、

カッコいいのがいい。
他にはないのがいい。
何十年経っても色褪せないのがいい。

と、あれやこれや悩みます。

そんなとき、新聞を今朝読んでいたら、こんな名前の会社がありました。

「楽しい株式会社」。

事業内容は環境問題などをテーマにした食品廃棄物リサイクル業だそうです。北九州にある会社です。

一度聞いたら忘れない。
なんとなく会社の顔というか温度がわかる。
ユーモアがある。

これも大事だな、と思いました。

で、そろそろ自分も会社の名前を決めないといけなくて、いくつかアイデアはあったのですが、この「楽しい会社」のネーミングにはかなりやられまして、では自分は「愉快な会社」にしようか、「小さな会社」にしようか、「ひとりで会社」はどうだろう?いやいやなにかもっとビシッと自分のスタンス、事業にあてはまる言葉はないものか、と本屋さんに繰り出したり、街を散歩したりしてヒントを探してました。

そして、スーパーのピーコックに入って、今日のランチを探していたところ、壁に、

「おかげさまで○○周年」

という宣伝文句が目に入りました。

「おかげさまで」?

「おかげさまで株式会社」!

いいんじゃない?
まあちょっとゆるーい感じもして。
自分だけで生きていけはしないよ、みたいなまわりへの感謝も入ってるし。

こじつければ、「ソーシャルビジネス」って、まわりとの「共生」がテーマだから、まさにうってつけだ!
とか思って、家にすぐに帰ってネットで意味まで調べました。

簡単な意味は「あなたのお力添えで」ということですが、もっと深い意味もありまして、つまり、「かげ」とは、神仏やご先祖さまの霊のことを意味しているのだそうです。目には見えないものへの感謝の気持ちが込められる敬虔な祈りの気持ちからくる言葉だそうです。



「もったいない」という言葉同様、日本ならではの文化を代表する言葉のひとつかもしれません。


勉強になりますなー、と思い、結構いまのところ気に入ってます。

電話鳴ったら、
「はい、おかげさまで株式会社です!」

って、意味が通じるような、通じないような・・・。

2009年8月30日日曜日

衆議院議員選挙の日

今日は「衆議院議員選挙」の投票日です。

予想通り、民主党が300を超える議席を獲得するのでしょうか?
それによって、今後の日本は変わるのでしょうか?

特に、起業準備においても、政権交代によっていろいろな政策の変更があると予定しているビジネスも多少影響を受けたりするかもしれないので、動向に注目です。

ところで、しばらくブログをアップデートしていなかったのですが、
自分自身の起業は、今、どのような段階にあるのか、といいますと・・・


起業してビジネスをやる「理由」、「コンセプト」、これらはすでに固まり済み。
「商品」の内容。こちらもなんとかひとつ決定。
商品の「仕入れ先」。細かい詰めはまだですが、なんとかひとつ確保。さらにいくつか複数にわたり仕入れ先は確保しないと、在庫切れの恐れがあるのでさらに増やしたい。
商品を売るプラットホームは「ネットショップ」。

と一応かたちになってきてるので、売れれば、「利益」がでます。
今はその「利益」をどう使うか?
を考える段階にきています。


当然、「利益」はビジネスを大きくするための資金であり、自分が生活するためのお金としても使います。


加えて考えているのは、得た「利益の一部」を「マイクロファイナンス」のような形で使えないか?
ということです。

「マイクロファイナンス」とは、ノーベル賞を受賞したムハマド・ユヌスさんのバングラディッシュでの貧困対策として有名な「グラミン銀行」に代表されるかたちです。貧困層が借りることのできない通常の金融機関、銀行に代わって、小さな融資を可能とし、彼らのビジネスを助ける仕組みです。

トライしたいのはもっと、簡単なもっと身近な仕組みではありますが、なかなかひとりでこの分野を開拓することは難しいので、一緒に協力し合えるNPO, NGO の方々を探している状態です。

それが起業に向けての「ビジネスフローの決定」における最終段階です。

仕入れ→販売→利益→利益の循環→仕入れ

とビジネスが回るだけでなく、社会の流れ、お金の流れもくるくるといろいろな角度、方向にまわりはじめるはずです。

政権交代によって、劇的に変化しそうな日本の社会とともに、来るべき時代に対応するビジネスを起業していくのも、時代とともに生きているようで、なかなか楽しいです。

では選挙にでかけましょう。

2009年7月26日日曜日

「銀座ミツバチ物語」

「銀座ミツバチ物語」という本を友人に薦められて読みました。

おもしろいです。

銀座でミツバチを飼ってみたら、蜂蜜がとれて、銀座の一流のお菓子さんらがその銀座産のその蜂蜜でケーキを商品化したり・・。
銀座近辺の生態系やみつばちの環境指標生物としての役割や、銀座という土地の歴史など・・・。

日本の農園からみつばちがいなくなった、というニュースを最近目にします。
農薬に含まれている物質がその原因のひとつと考えられています。
みつばちは、雌しべと雄しべとを受粉させる役割があるので、みつばちがいないと実がなりません。
みつばちがいないとせっかくの野菜も果物も茎と葉と花だけで終わってしまい、なにも収穫できません。
みつばちがいるということは、自然の生態系がうまく保たれているという証なのでしょう。

その銀座のみつばちたちが、飛んでいく場所のひとつに、「皇居」があります。
なんと皇居は日本の大事な方々が住んでるし、重要な場所だけに、歴史上「無農薬」なんだそうです。

その蜜を集める銀座のみつばち。純粋な無農薬のはちみつ。
とっても意外な場所に最も純粋な「社会の循環」がありました。

銀座だけでなく、今後はいろいろなところでミツバチも活躍することでしょう。
そして、ミツバチを飼うだけでなく、今広がりつつある、屋上庭園、ベラダン栽培といった「空中の庭園」。
みつばちたちが多くの受粉を隣の屋上であなたのベランダで行いはじめるでしょう。
そうして広がると、東京の街には地上とは少し違った環境の循環が「空中」で出来上がるかもしれません。

ちなみにみつばちの安全性については本をご購読ください。
危険なすずめばちと安全なみつばちの違いも勉強できます。

2009年7月18日土曜日

有機栽培コーヒー

有機栽培は安全な食を確保するためにこだわりたいポイントです。
この半年で「有機農業」や「家庭菜園」といったキーワードもよく目にするようになりました。

でも意外と、気づいていないのが「コーヒー」です。

結構な頻度で飲む飲料、コーヒー。
お茶やミネラルウォーターまではいろいろこだわるけど、案外、ノーマークで飲んでないでしょうか?


と思っていろいろ調べたら、このコーヒーこそ、「有機農業」と大きな関係がありました。
今は大企業によって大量生産するために、大きな土地でコーヒーだけを作るには、やはり大量の化学肥料が必要であるということです。
こうした農法で作られているコーヒーがほとんどではないでしょうか?
かつてのコーヒー農園というのは、ジャングルのようにいろいろな種類の植物に混じってコーヒーの木があり、多くの種類の植物が存在することで、土が肥え、化学肥料の必要がない、という循環です。

コーヒーも今は、「有機JAS」とかいろいろな認証が増えてきているようですが、それはちょうど10年ほど前にまだ「有機野菜」があまり評価されていなかった頃の状態に似ています。

まもなくコーヒーも日本の消費者が「有機栽培」「無農薬栽培」にこだわる時代がやってくるのではないでしょうか。

2009年7月14日火曜日

初収穫


麻袋栽培のトマトの初収穫。自分で育てるとたったひとつのトマトも愛おしいですね。
味のほうもしっかりと甘みもあり、外側の皮も固すぎず、おいしかったです。

大玉トマトのサンロードという種類のトマトです。

夏が終わる頃、麻袋栽培は大根にチャレンジします。
大根は土の下の深さが必要です。
ベランダでも大根がうまくできれば、麻袋の大きなメリットになりそうです。

2009年7月5日日曜日

トマトとゴーヤ


6/14にアップした写真です。麻袋に移したばかりのトマト栽培の様子。


あれから3週間が経ちました。7/5です。
麻袋に移したあと、元気を取り戻しました。やはり豊富な土の量が大きな要因ではないかと思います。葉も健康さを取り戻しました。
実もいくつか大きくなりはじめていますが、前半、肥料が足りず、栄養不足で花が落ち、すずなりとはいきませんでした。でもまだこれからです。現在、4段まで花がついています。



最後にゴーヤの栽培。
高さ25センチほどの小さな麻袋に移し替えましたが、ここ最近の梅雨で成長があまりよくありません。
苗から麻袋に移して1週間くらいでやっと新しい環境になじみはじめた頃です。少し栄養が足りないものも何本かあります。
あと、2週間ほどすると、竹パウダーによる「生ゴミ堆肥」が出来上がるので肥料として栄養を与えようと思います。
梅雨が明けてくれるとぐんぐん伸びるとは思います。

2009年6月27日土曜日

竹パウダー

竹パウダーって知ってますか?


「現代農業」という月刊誌の今年の4月号に掲載され、「竹」のパワーが一部で大注目を集めたようです。



そこで市販のものを購入して実際に実験することにしました。

ひとつは竹パウダーを野菜栽培に使ってみる。
期待する効果は、竹の殺菌力で害虫がつきにくくし、土を活性化させる。さらに竹パウダー自体の堆肥としてのパワー。
ベランダで育てているトマトの地表面に5センチほどの高さでかぶせています。

もうひとつは「生ゴミ堆肥」に土やおがくずの代わりに竹パウダーを使ってみる。
こちらの期待する効果は、殺菌作用があるので、生ゴミでも匂いが出ない。
普段、おうちで料理ででる生野菜のくずなどを放り込んでいます。
普段の生活から簡単に清潔に野菜づくりの堆肥が作れれば最高です。

さて、途中経過です。
トマト栽培においてはいまのところ、即効性はないけど、徐々にトマトが元気になってきました。(ただ、同じ時期に麻袋を使った栽培法に変えたので竹パウダーだけのせいとはいいきれません)

生ゴミ堆肥のほうは順調です。
竹パウダーだけしか他に入っていないのに、生ゴミは2〜3日で姿を消し、匂いはほとんどありません。また、土やおがくずだとよく虫がわく、という話を聞きますが、竹パウダーはいまのところだいじょうぶです。もちろん発酵するための微生物はたくさんいます。



「竹」。
どうやらこれは、「落ち葉」「麻袋」に続く、 <循環> をテーマとした自分の目指すビジネスのまた新たな要素のひとつとなりそうです。


「竹」は上記のように有効的に使うことによって、放任竹林の解決につながる可能性。
「落ち葉」は堆肥作り、土作りのもととなるので、落ち葉自体がもっと価値を持つようになる。落ち葉を拾うことがビジネスになる。
コーヒー豆を運んだあと捨てられている「麻袋」をベランダ菜園のプランターとしての再利用。

美しい社会の循環を具体化させましょう。

2009年6月21日日曜日

起業準備

ブログのタイトルに「実録! ソーシャルビジネス株式会社」というタイトルがついているのは、起業に向けて準備しているからです。


去年の年の瀬に思いを強くし、「起業」に向けて動き始めてちょうど半年が過ぎました。

自分なりにわかってきたのは、「起業」できるまでに大きく分けて3つの段階があるのではないかと思います。


*アイデア
*数字
*設立準備

「アイデア」とは、自分はどういうことがしたくて起業するのか?
なにをビジネスとするのか?

というアイデアの確立です。
日々、違ったアイデアが頭の中に浮かんでは消え、きのうと今日で自分のアイデアに対してアガッたり、サガッたりを繰り返しながら、土台を築きます。夢のようなストーリーを描いたりして、バカにされたりもしますが、そもそもアイデアなくして何も新しいものは生まれません。


しかし、どんな優れたアイデアもビジネスとしてのお金の流れが構築できていないことには利益が生まれません。

そこで、必要なのが「数字」。
経営論です。
お金のフローです。
自分のような経営素人にとっては、最も苦手なジャンルであり、最も知識のないところ。
でも、これがわかっていないと、いったい、商品をいくらで売ればいいのか? 人は雇えるのか?
など、の質問に的確に答えることはできそうにありません。
それではもちろん会社を経営することはできません。


「アイデア」と「数字」が確立してくれば、原価率や仕入れの値段なども目標ができるので、具体的に他業者との交渉に入れます。
それとともに、いよいよ自分の会社の設立へ向けて、具体的な手続き、資金の調達、といった「設立準備期間」に突入するのだと思います。

思い立ってから半年。
いま、自分の段階は「数字」についてのお勉強を始めたところ。
まったく無知からのスタートなので、「限界利益率」とか「変動費」とか出てくる言葉がいちいち理解できませんが、これが結構苦しくもあり、楽しいのです。

また、新たにこの数字についての「学び」をはじめています。
これは半年とかですべてマスターできるわけもありませんが、最低限の基礎を半年ほどで学びたいところです。

つまり、ゼロからのスタートの場合、やはり「起業」への準備期間は1.5年から2年が必要ではないかと思われます。




実際、「起業」に向けての準備期間で新たに学んだことはすでに多く、いままでも結構社会勉強してきたつもりでしたが、世の中には知らないことがなんと多いことでしょう。

まるでゲームのように次から次へとクリアすべき問題や、難関と立ち向かいます。
でもゲームのように刺激的でエキサイティングだったりもします。

「起業」に向けてまたレポートします。

2009年6月14日日曜日

ドンゴロス




ヤシの殻でできた「ココピート」という培地だけで実験的に育てていたトマトがどうも元気がないので、思い切って土に植え替えました。
注目はプランターで、「麻袋」を使っています。

さて、この「麻袋」、海外では「ドンゴロス」という愛称で呼ばれています。
Dungaree のポルトガル語、ということらしいですが、なかなかカワイイ名前です。

プランターは通常、よく見る横長のものとかが使われますが、深さ、高さを求めると、鉢のような巨大なものになって高価になりがち。
その点、麻袋は通気性もよくある程度、折ったりして高さも調節できる。
さて「どうやって入手するか」。
麻袋自体は東急ハンズでも売っていますが、どうしても欲しい種類の麻袋がありました。

それはコーヒー豆の入っていた麻袋。

今回は、いろいろネットで探して、あるコーヒー屋さんにわけていただきました。

どうして、それが欲しかったかというと・・・・

遠い南米のコロンビアやジャマイカやキューバのほうから船で旅をして日本にたどりついた麻袋は、出身地のせいか、なんだか個性的で味があって、音楽でも聞こえてきそうです。

野菜づくりとか家庭菜園というと、どうも「まじめでおとなしい」イメージがつきがちで、その点、このドンゴロスはネーミングといい、ファンキーでかつオーガニックでまるで「ルーツ・レゲエ」のようです。

コーヒー豆を出したあとは捨てるだけの麻袋であれば、プランターとしての再利用は有効ではないか、と思いついたのでした。
で、とにかく本物が見たかったのと、実際に使って栽培したかった結果が上の写真になっています。

まもなくゴーヤのほうも植え替えの必要な時期になりそうなので、こちらは小型の麻袋をずらっと並べて育ててみようっと。

2009年6月6日土曜日

有機栽培とはブルース

有機農業とか有機栽培っていうのは、いってみれば音楽でいう「ブルース」です。

ブルースは今あるあらゆる種類のもとになっている音楽といってもいいでしょう。
(クラッシックのもとにはなってないかもね)

ロックだって、ヒップホップだって、J-POPだって、カントリーだって、エレクトロニックだって、みんなブルースあっての今なのです。

残念なことに、音楽を今の世の中で楽しんでいるひとのなかで「ブルース」を意識したり、感じたり、楽しんだりするひとが非常に少ないのが現状です。


そんな存在がブルースであり、「有機栽培、有機農業」なのかな、と思いました。

好きな音楽か、好きでない音楽か、もっというと、いい音楽か、どうでもいい音楽か、という分かれ目は、音楽のルーツが入っているかどうかで決まります。自分の場合。そしてルーツのなかでも最も核の部分がブルースというわけです。

たとえ、生楽器が入っていない打ち込みだけによる歌のないダンスミュージックだって同じです。
いい音楽であれば attitude として自然に入っていたりします。

その精神を取り入れて理解してリスペクトして今の時代の音として奏でる音楽には「生きるシステム」=「機」が存在するのでしょう。

そうブルースの素になっている要素は、苦しみや、痛み、喜びや、素朴な幸せ、それらの配合加減はいくぶん、苦しみや痛みが多そうだけど、とにかくたくさんの無数の感情が混じり合って、ひとつの表現方法としてブルースが築かれたのです。

いろんな無数の感情、それはまるで土のなかの「有機物」のようです。

ということは、、、、

昨今の農業ムーブメント、特に有機農業に対する関心の高さをみると、・・・・・・こりゃ、近々ブルースもくるかもよ?

次のJ-POP を席巻するのはレゲエでもヒップホップでもエレクトロニックでもなく、ふふふ、ブルースなんだよ。

そんなブルースをみんなも今から聴こう!口ずさもう!演奏してみよう!

2009年6月1日月曜日

ベランダ菜園




世の中で「緑のカーテン」というゴーヤをベランダで育てて、夏の暑さ対策のムーブメントが広がっていますが、ブームからは1ヶ月ほど遅れをとって、種を植えたゴーヤが芽を出しました。
こちらは、実験で特別な「有機的な液体」を肥料代わりに使って育ててみようと思います。

その「有機的な液体」とは。

「お米のとぎ汁」に「みそ汁」を少し混ぜて、1日置いたものを、10倍ほどの水で薄めて与える。

というどこの家庭でも簡単に実践でき、しかもとっても「日本的」な肥料です。

これは那須高原のスノ・ハウスさんというところのホームページで紹介されていました。

家庭菜園において、いかに「化学薬品」を使うことなく、野菜を楽しく簡単に栽培できるか。

日本の伝統である「発酵」を利用する。

実験スタートです。

2009年5月14日木曜日

コンパニオン・プランツ

中学校とかって、義務教育だから、いろんな人がいた気がします。

高校とか大学とか社会人になるに従って、だんだん人間のタイプが少なくなって、そのぶん、似たタイプが集まって、考えかたとか話とかが合うような錯覚をします。楽しい気がします。豊かな気がします。

どれも錯覚です。

実は大人の社会になるに従って、なにか問題が起こったときの反応も似ていて、落ち込むときにみんなで落ち込んでしまいます。
強い局面にはみんな鉄壁のように強いけど、弱い部分を疲れると、何百人いてもいとも簡単に崩れ落ちてしまいます。もろいです。

今の時代はわからないけど、自分の頃の小学校とか中学校って、知らず知らずのうちに互いを守っていたのではないでしょうか。
不良の友達とか多いと特にそういう経験をします。

まるでコンパニオン・プランツ。

コンパニオン・プランツとは、有機栽培において、ひとつの植物が、もう一方の植物の天敵である害虫を近づけない作用のある2つの植物の関係です。生育を促進したりもします。
Aという野菜を植えるときは、Bというハーブを隣に植えるといい、とかそういうやつです。



有機農業の考え方とは基本、「共生」と「自立」のバランスです。
土づくりにしてみても、何百種類という有機微生物が土のなかでうごめいているから、生きた土ができます。
農薬でやっつけてきた嫌われ者の虫でさえも、有機農業では他の種類の虫を食べる為に必要で生かしたりします。
あとは「自立」できる環境さえつくっていれば強く育つ、という考え方でしょう。


やっぱり、いろんな種類のバラエティに富んだおもしろい人がたくさんいて、ときどき、うーん、ちょっと苦手、と思っても、実はその人がグループにまわりに、会社に、いることで、外部からはバランスが保ててたり、守られていたり、なんてことありますよね。


「有機」の「機」というのは「生きるシステム(仕組み)」のことで、それが存在する状態を「有機」といいます。
学校も会社も社会も「有機」のほうが長い目で見ると、健康な気がします。


そんなことを考えてたら、今、テレビで、民主党の鳩山さんが党の代表に立候補して、
「大事なのは「共生」と「自立」で、それを可能にするのが「愛」だ」
と言ってました。



党首になったら民主党は、名前を「有機党」とかにすればいいのにね。
そしたら、新しく代わったイメージもでていいかもね。

2009年5月10日日曜日

「土」を使わない栽培

これまでさんざん調べてきた結果、「あー、やっぱり栽培には土が大事なんだな」と思い、「土」に関するビジネスや、「土づくり」について学んだりして、「おー、土って偉大だな」とか、そのうち企画書も出来上がり、「ついにここまできたぞ、ビジネスの実現化は近い」と思っていた・・

そんなある日、

ネットでいろいろ調べていたら、

「土を使わない栽培」があると。


しかも、
とっても簡単にペットボトルとかで栽培できるらしい。難しい「土作り」もないし、害虫も少ないらしい。

とっても都会向き。女性にも受けそう。未来型。

がーん。


すべて根本からくつがえりました。

それは「養液栽培」と呼ばれるもので、「水耕栽培」と「培地耕栽培」があります。「へー、どう考えてもうまくいけばこっちのほうが魅力的・・・いったいなんだったんだ、この5ヶ月は・・・」


と落ち込んだのもおよそ1時間。

早くも、心変わり。方向転換。うーん、軌道修正。


とはいえ、大事なのは「有機的」であること。
学んだことは生きるのです。信じることは続くのです。

というわけで、いちから出直しですが、これ、きっと、また近い将来「土」と「水」が共生するんだな、という予感も。

2009年5月4日月曜日

わかってもらえるさ


追悼:忌野清志郎

忌野清志郎ことRCサクセションの名曲は数えきれないほどありますが、なかでも "わかってもらえるさ" は隠れた名曲です。当時、低迷していたバンドを続けながらのくすぶる気持ちと自分を信じる気持ちが交錯して表現されています。誰もが持つ孤独感、未来へ向けての自分の想い、実はギターも全編、清志郎によるものとのことで、繊細な素晴らしい感情表現は涙なくしては聴けません。すべての夢へ向かう人々の応援歌です。


歌詞はネットとかで調べてもらえばわかるのですが、歌詞のなかの「歌」の部分をそれぞれの「自分のやりたいこと」に置き換えることのできる深い歌です。

思春期に多大な影響を受けて以来、何度この曲に励まされたことでしょう。

この曲はライブでやることも少なかったようです。貴重な映像が YouTube にありました。
いまでは名曲とされる「スローバラード」が廃盤になったこと。続いてのシングルがこの「わかってもらえるさ」であることが冒頭のMCで語られます。あきらめないで、挑戦しつづける若き清志郎がいます。




2009年4月26日日曜日

落ち葉拾い

「落ち葉拾い」。

地面に落ちた落ち葉は、コンクリートで囲まれた都会では「ゴミ」かもしれません。
還るところがないのです。

その落ち葉を拾って、20kg入りの袋に詰めて、町に提出すると、400円もらえる、というシステムがあるようです。


やっているのは栃木県茂木町。
行ったことはないのですが「バイオマスタウン」として注目されているようです。
町全体で環境循環型のシステムを構築しています。

その一環で、拾った落ち葉は「堆肥」づくりの材料として加え、「土づくり」をしています。
有機農業の盛んな町なので「土」は町にとって大事な資源となります。


20kg拾うにはどのくらいの労力がいるのか、町にどのくらいの落ち葉が落ちているのか、わかりませんが、町のつわものは、20近い袋をかき集める人もいるようで、そうすると8000円。ばかにできません。

「落ち葉拾い」。

歩きながら自然に触れての作業は健康にもいいのかもしれません。
誰かとお話しながらゆっくりと集めるのは楽しそうに思えます。
町では年配の方が張り切って集めているそうです。

やっているうちに、木からひらひらと落ちる葉がギラギラと輝くお金に見える、というオチはこの町では有名なようです。



400円の、これぞ究極のソーシャル・ビジネスではないでしょうか。



2009年4月12日日曜日

木質ペレット

この週末から、「鯉淵学園農業栄養専門学校」の短期農業研修:社会人コースがスタートしました。

「習い事」は楽しいです。
好奇心旺盛な子供に戻った気分です。

「有機農業」の考え方、方法、そして全体を学ぶ、というのが自分の目的です。
このコースはそんな「有機農業」に特化したコースなのです。
もちろん生徒さんのなかには、本格的な「就農」を目的にされて来ている方も多いです。
自分の場合は特に、「土」を中心とした有機栽培、そしてその有機農業と関連するさまざまな共生するもの、を学ぶことがテーマです。

週末の土曜か日曜の1日、もしくは2日間、の2つのコースがあり、参加しているのは1日コースで、これがほぼ毎週9月まで続きます。

で、

人は興味を抱くときに頭のなかに浮かぶ「?」が、少しの時間を経て「!」になると、人に伝えたくなるのではないでしょうか。

「!」になったので伝えます。

それは、「木質ペレット」。


そもそも先生が「土」のお話をされているときに、「木のくず」が堆肥のもとになる、というお話から、伐採した「木」の使い方のお話になり、土の堆肥にも使えるし、「木製ペレット」という使い方もあると教えてくれました。


この「木質ペレット」、ネットとかで検索するとすぐにでてきますが、「木質バイオエネルギー」です。日本でもいろいろ作っている会社はすでにいくつかあるようです。


で自分がわくわくしたポイントは、

「木質ペレット」→森林と畑の関係→林業と農業の共生→「地域の循環モデルの仕組み作り」

「木質ペレット」→ペレットストーブに使用される→会社、企業、工場などで主に使われる→コンパクトでリーズナブルになれば家庭でも使用可能→「介護施設に適す」のでは?

「木」→「土のもとになる」+「石油に代わるバイオエネルギー」→「地球にとってもいい」

そして森林の木をある程度必要な量、伐採することは、洪水などでの土砂崩れなども結果的に防ぐといいます。(森林をほったらかしにした結果、森林が増え過ぎ、すると個々の木々が十分に生育せず、また土も痩せてくる、という悪循環からの脱却)

よっ!ソーシャルビジネス!

いいことづくめなので、やってみたいと思いました。
やってみます。
どうやって?

また探っていくうちに答えが見つかることでしょう。

自分でエネルギーを作るなんて、かっくいー!

自分にとっては「土」からはじまったわくわくする新たなアイデアとの出会いでした。
先生ありがとう。


2009年3月29日日曜日

市民メディア

デモクラシー・ナウ(Democracy Now!)」というアメリカの市民メディアの存在を知りました。


独立したNPO法人で、企業の広告でなく、市民によって支えられた非営利メディアとのこと。運営は視聴者の寄付や、視聴料、各種基金からの出資で成り立っているようです。会員制でもあり、日本版もあります。北米500局以上で放送されているニュース番組で、過去のコンテンツにはあの「貧困のない世界を創る」のムハマド・ユヌス氏が「ソーシャルビジネスと未来の資本主義を語る」というインタビューも見ることができます。(しかも熱〜く語っています。)

自分の目指すソーシャルビジネスの柱のひとつがこの「新しいメディア」の形であり、こうしたアメリカの「市民メディア」には大きなヒントがあるように思いました。
「デモクラシー・ナウ」のような本格的ニュース番組に限らず、もう少し身近な柔らかいテーマでも「市民メディア」を創ることこそ、自分の目指すところであり、その基盤として社会のネットワークづくりからまずははじめるべきである、と考えます。

株主の利益を最大にすることを義務づけられる既存メディアとは違った性格を持つメディアの誕生。
日本でもそう遠い将来ではない気がします。



ところでそもそも、「市民メディア」という言葉を知ったのは、先日3月21日、NHKで見た「テレビのこれから」という討論番組でした。

視聴者や民放のテレビ局の人やメディア関係者が「テレビの現状と将来」について語る番組でなかなか興味深いものでした。

番組終了後、明日は「市民発ニュースが社会を変える」という番組を放送します、的な紹介が流れ、俄然興味を持ったので、次の日、見るのを楽しみにしていたところ、当日になって、その番組は、NHKのBSでのみ放送ということがわかり、加入していないので見ることができませんでした。

でも今の時代は便利なもので、NHKも「オンデマンド」というサービスをやっています。
見逃した番組でも番組ごとにパソコンで見ることができます。
とにかく、どうしてもその番組が見たかったので、NHKのオンデマンドのHPを覗いてみたら、当日の放送を見逃した人のために、オンデマンドのサービスリストに入っていました。

さすが、NHKだなぁ、と感心して、そのサービスの会員になってみましたが、登録を終え、いざ、視聴する段階で映像が出てきません。

なんとそのサービスはウィンドウズのみに対応で、自分の使っているMacでは見ることができない、ということでした・・・


「市民メディア」の存在を教えてくれた感謝の気持ちと、メディアの現状と、自分にとってなかなか示唆に富んだ一連の出来事でした。なので、いまだに見たかった番組は見れてないんですよね。

2009年3月20日金曜日

ソーシャルビジネス全国フォーラム行ってきました。



経済産業省が主催する「ソーシャルビジネス全国フォーラム」に行ってきました。全国から個人、団体含め500以上の参加があったそうです。朝の10時から交流会を含め19時過ぎまで充実の内容でした。



すべての講演に参加することはできませんでしたが、デフタ・パートナーズの原 丈人さんの"公益資本主義"というスタイルや近い将来の社会の展望、「大地を守る会」の藤田さんの30年以上に渡る経験に裏打ちされたお話、NPO法人フローレンスの駒崎さんの社会起業家のスタート・アップについてのお話、など非常に有意義な時間を過ごすことができました。

この1日を終えて改めて学んだことは、

ソーシャルビジネスにおいても儲けることは事業を持続させる上でも非常に重要で、ポイントは利益が出たときのその使い方にある。

ひとつのビジネスが点でなく線、面になる社会的な仕組みを構築すること。

講演をされた方々の多くが非常にコミュニケーション能力に長けており、人間として魅力的である。基本となる人間力-強い理念を人に伝える、実行に移す、続ける-が重要な要素。

またフローランス駒崎さんの紹介された、「いつも革命を起こすのは3つの者たちで、若者とよそ者と愚か者だ」というメッセージにも強く励まされました。

若者------若い人。(自分が若いと思っていれば若い)

よそ者----その分野の専門家でなく他業種からの参入であったり、新規参入者。

愚か者----社会起業家などというリスクも伴う事業を選択する無謀なチャレンジャー。


2009年3月9日月曜日

ソーシャルビジネス全国フォーラム

なんと第1回の「ソーシャルビジネス全国フォーラム」というものが開催されます。日時は3月19日。申し込みの日時が迫っているようなので、興味のあるかたは急ぎましょう。(東京都江東区TOC有明コンベンションホールにて)

フォーラムの内容は、
「実践者の方々の特別講演」や「ソーシャルビジネス55選」の表彰(経済産業省選出)などです。

全国からさまざまな業種のソーシャルビジネス、コミュニティビジネスの経験者の方々が一堂に集まるということで、非常に楽しみです。

未来へのヒントがたくさん見つかりそうです。

当日の様子はもちろんレポートいたします。

2009年2月28日土曜日

チャリティマラソンとソーシャルビジネス

ジョギングやマラソンをする人が読者の雑誌(ベースボールマガジン社:ランニングマガジン クリール)を見ていたら「ソーシャル・ビジネス」のヒントとなる非常に興味深い記事と出会いました。

記事によるとイギリスという国はマラソンを通じたチャリティーが盛んだということです。

先日読んだ経済産業省のレポートによるとイギリスという国はソーシャルビジネスも盛んな国だと評判です。

イギリスで盛んなこの2つ・・・未来へのヒントがありそうです。


まずは、マラソンとチャリティの仕組み。

「今度○○マラソン大会にでるんだけど、もし1位になったら(または完走したら)1ポンドください。達成したらそのお金は●●研究施設に寄付いたします」

ということが習慣、風土としてイギリスでは普通に成り立っているらしいのです。
それによって、選手はレースに対して、自分ひとりのためでなく、勝てば(完走すれば)他の人にも有益なことが起こる、という新たなモチベーションが生まれます。また寄付する側のひとにとっては、個人ひとりのための利益になることに対しては躊躇しても、目標が達成されることによって研究施設に自分のお金が寄付される、となると少し背中を押された気持ちになるかもしれません。

選手を応援するにもひとりの個人にお金を投資するという形よりも、投資先は「社会事業」というところがレース結果による感情のねじれをも防ぐ「クールさ」なのではないでしょうか。

ランナー雑誌の取材記事によると、こうした仕組みが成熟した結果、イギリスでチャリティマラソンが盛んで、大会にはいくつもの公式チャリティー団体が参加しているものがあるとのこと。例えば有名選手は、ロンドンマラソンを走るとなると、記録とかの興味よりも 、「どのチャリティーのために走りますか?」と聞かれるそうです!!

イギリスでは
どういった社会的目的を持ってこのマラソンに挑みますか?

という姿勢(attitude)こそが重要なのでしょう。

もうお気づきかもしれませんが、つまりこれは私の目指す「ソーシャルビジネス」の形なのです。
少し置き換えてみましょう。
選手が会社であり、応援してくれる人々、周りの人々がいて、その人たちから集められた(支払った)ものによって生じた利益はすべてが会社の利益でなく、まずは社会的な貢献のために使われる仕組み。

この仕組みづくりこそが未来へのソーシャルビジネスの株式会社の理想といえます。

まだ選手を通して上記のような形で寄付したことはないけれど、実際、自分が趣味でランニングのレースに参加するときに、チャリティ関係のレースとか、1キロあたりいくら寄付します、という目的を持ったレースに参加すると、体がきついときに第2のモチベーション(寄付)という目に見えない力が走るパワーとなることは少なくありません。年々増加するランニングレースの中でそうしたチャリティや環境保護を目的としたレースも数多く存在します。

いつかこんな日が来ます。
「あなたはどの社会事業のために働いてますか?」

今回はイギリスのチャリティマラソンに学ぶソーシャルビジネスの仕組みでした。






2009年2月22日日曜日

ソーシャルビジネス & Symbiosis Media

「立体駐車場が車を置く代わりに立体の賃貸畑になる」
「コンビニで土から引っこ抜いて野菜を買うようになる」
「街に菜園についてのノウハウをアドバイスするようなコミュニティ・ストアが多くできる」
「新しい消費者、大衆によって作られる巨大なメディアが誕生する」
「新しいタイプの株式会社が生まれる」

・・・・・などここ数ヶ月のあいだに大きく自分の頭の中で膨らみ続ける断片的なアイデアは実はそれぞれ根っこの部分で絡み合っているのではないか、と思い始めました。昨年後半の株価大暴落やオバマ政権の誕生、押し寄せる環境問題、新エネルギーへの期待、と確実に地球規模の変化を問われる今、日常に生きる我々も新たな生活にシフトし始めるタイミングが来ているのではないでしょうか。

まずは2つの大きな柱を目標に置きました。

ソーシャルビジネス」という新たな株式会社の形の実現に向けて。
Symbiosis Media」(共生メディア)ともいうべき、新たなメディアの形成。

この2つを実現するには、10年、20年とかかるかもしれません。はじめから大きなことはできません。でも始めなければ小さなこともできません。その第一歩がこのブログをスタートさせることでした。冒頭の夢想家のようなことを想像していると、とても体が熱くなりワクワクしてきます。このワクワクした感覚を忘れることなくまだ実現していない自分の頭のなかにだけ存在する「映画」を現実化していきたいと思います。映画を上映するのではなく実践していきたいと考えています。そしてまわりの人を驚かせたり、少し元気にさせたり、笑ってもらったりするその映画のシナリオは皆さんと一緒にこのブログをスタート地点に作り上げていこうと思います。