記事によるとイギリスという国はマラソンを通じたチャリティーが盛んだということです。
先日読んだ経済産業省のレポートによるとイギリスという国はソーシャルビジネスも盛んな国だと評判です。
イギリスで盛んなこの2つ・・・未来へのヒントがありそうです。
まずは、マラソンとチャリティの仕組み。
「今度○○マラソン大会にでるんだけど、もし1位になったら(または完走したら)1ポンドください。達成したらそのお金は●●研究施設に寄付いたします」
ということが習慣、風土としてイギリスでは普通に成り立っているらしいのです。
それによって、選手はレースに対して、自分ひとりのためでなく、勝てば(完走すれば)他の人にも有益なことが起こる、という新たなモチベーションが生まれます。また寄付する側のひとにとっては、個人ひとりのための利益になることに対しては躊躇しても、目標が達成されることによって研究施設に自分のお金が寄付される、となると少し背中を押された気持ちになるかもしれません。
選手を応援するにもひとりの個人にお金を投資するという形よりも、投資先は「社会事業」というところがレース結果による感情のねじれをも防ぐ「クールさ」なのではないでしょうか。
ランナー雑誌の取材記事によると、こうした仕組みが成熟した結果、イギリスでチャリティマラソンが盛んで、大会にはいくつもの公式チャリティー団体が参加しているものがあるとのこと。例えば有名選手は、ロンドンマラソンを走るとなると、記録とかの興味よりも 、「どのチャリティーのために走りますか?」と聞かれるそうです!!
イギリスでは
どういった社会的目的を持ってこのマラソンに挑みますか?
という姿勢(attitude)こそが重要なのでしょう。
もうお気づきかもしれませんが、つまりこれは私の目指す「ソーシャルビジネス」の形なのです。
少し置き換えてみましょう。
選手が会社であり、応援してくれる人々、周りの人々がいて、その人たちから集められた(支払った)ものによって生じた利益はすべてが会社の利益でなく、まずは社会的な貢献のために使われる仕組み。
この仕組みづくりこそが未来へのソーシャルビジネスの株式会社の理想といえます。
まだ選手を通して上記のような形で寄付したことはないけれど、実際、自分が趣味でランニングのレースに参加するときに、チャリティ関係のレースとか、1キロあたりいくら寄付します、という目的を持ったレースに参加すると、体がきついときに第2のモチベーション(寄付)という目に見えない力が走るパワーとなることは少なくありません。年々増加するランニングレースの中でそうしたチャリティや環境保護を目的としたレースも数多く存在します。
いつかこんな日が来ます。
「あなたはどの社会事業のために働いてますか?」
今回はイギリスのチャリティマラソンに学ぶソーシャルビジネスの仕組みでした。